歌川豊国: 「五右衛門 松本幸四郎」 - 演劇博物館デジタル

絵師: 歌川豊国

作品名: 「五右衛門 松本幸四郎」

日付: 1826

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情報源: 演劇博物館デジタル
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画題等:

落款は、文政7年頃。文政7年3月河原崎座の石川五右衛門(友市)の菊五郎を流用した可能性もある。「五右衛門<5>松本幸四郎」の図については、文政9年に改めて作成された可能性と、文政9年興行時に旧版の再利用がなされた可能性の2種類が考えられる。旧版の利用であるとした場合、文政元年〜文政8年までの幸四郎出勤時の番付類を確認しても、当てはまる興行が見いだせない。予定稿の可能性を考えれば、可能性として考えられる興行は下記の2回。文政7年3月5日 中村座 「館風扇白浪」(ごしょすがたおうぎのしらなみ)、文政7年6月16日 河原崎座「木下蔭狭間合戦」(きのしたかげはざまかっせん)。前者は絵本・辻に楼門のパロディがあるが、配役が異なる。幸四郎はこの年中村座に出勤しており、一応同座はしている。後者は幸四郎の五右衛門が出るが、楼門の場面を番付上で確認できない。いずれとも決めがたいが、配役の一致と、書き換えでない点などを鑑みると、後者のほうが可能性は高いかと思われる。いずれにせよ101-0681と001-0809を比較してみても、目立った相違点を見いだせないため、現時点ではほぼ同一時期(=文政9年時点)に刷られたもの、としておきたい。なお、久吉<2>三十郎の絵の落款は文政四・五年頃。五右衛門<5>幸四郎の絵の落款は文政七年頃で、両方とも初代豊国。

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