歌川豊国: 「菊乃細工物 両国広小路ニおゐて」「市川団十郎 瀬川菊之丞 暫」 - 演劇博物館デジタル

絵師: 歌川豊国

作品名: 「菊乃細工物 両国広小路ニおゐて」「市川団十郎 瀬川菊之丞 暫」

日付: 1819

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情報源: 演劇博物館デジタル
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画題等:

画中「菊細工人 巣鴨 仲登女 華喜知」 菊之丞、団十郎の「暫」の上演は、文政元年11月1日玉川座「四天王産湯玉川」にある。本図はそれを受けて、両国広小路の菊細工が作られたのを題材にとった作品と思われる。『武江年表』によると、文政二年秋に両国の広小路で見せ物があったとの記録がある。『観物画譜』には、その時のオランダ船やギヤマン燈籠の見せ物番付が残っており、「両国広小路にて」とある。延広氏による解説によると(『日本庶民文化史料集成』八巻)これらの番付は七月下旬と考証する。その時に菊細工の見せ物があった可能性は高い。以上から本図は、文政元年11月の顔見世で枡花女<5>瀬川菊之丞、成田屋三升<7>市川 団十郎に「暫」の興行があった後に、文政二年七月下旬両国広小路であった「暫」の菊細工を描いたものであると考えられる。

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