絵師: 景松
作品名: 「上り 尾上菊五郎」
日付: 1841
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情報源:
演劇博物館デジタル
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画題等:
画中口上「憚りながら高ふは厶リ升れど御免の蒙りまして御目見へやら御礼旁口上を以て申上升先以御町中御旦那様方かやうニ御機嫌よき御高顔を拝しいか計か大悦至極に奉存升随ひまして私義先年御当地へ両度登り候砌御ひいき御取立に預り升て殊に大入仕候段江戸表へ迄の外聞旁冥加至極に奉存升る何卒今一度上坂仕り御礼も申上度存念ニ厶りましたる所幸去秋有馬入湯の願ひ且亦伊勢参詣を思ひ立ましたる御神慮にや御当地去ル御ひいき様より又候御目見へいたせよとの御詞にすがり早速出勤仕り升て厶り升るなれども根が不調法の私義其上名人達さま/\と狂言も被致候事ゆえいろ/\相談の上江戸表ニ而御評判に預りましたる京都より東海道宿々江戸まで五十三駅の写紙こと/\く大仕掛大道具を以て新工夫の狂言尚亦怪談を取受或は傾城の姿にて出又は柱ニかけし風呂敷包の中よりほう弗とゆうれいニ而顕れちうをあるき又は古寺猫またの怪異是は先年御当所ニ而相つとめましたが此度は新工夫にて先年とは事替り厶り升る其外小夜きぬお七が濡事又は鼠小僧次郎吉が伝を馬頭土左衛門伝吉が達引中まで古めかしきを新工夫に取組奉御覧ニ入候間何とぞ/\先年に相かわらせなく御取立と思召れ永当/\と御来駕被下候やう隅からすみ迄つらりつと御ひいきのほと偏に希上升るよふに厶り升る」。また 御恵みをうけて開くや梅の花」とあり。