絵師: 歌川国貞
作品名: 「判官高貞 ●市村羽左衛門」
日付: 1831
詳細: 詳細情報...
情報源:
演劇博物館デジタル
浮世絵(全 46,279 件)を表示...
画題等:
画中せりふ「水の面に照る月並をかぞふれバ今宵ぞ秋の最中なりけり てる月並をかぞふれば ナなんと是則三十六番の哥せんにゑらハれたる哥 月に照るといふたるを文盲ならバ源の順がもんまうかたゞし撰者がもんまうか 又こなたのじぶんにてかの哥を文盲と定めらるゝや高貞返事ハドゞどふだ ●コハ御尤にハ聞ゆれど只今ぎよゐなされたる順が詠哥に水の面に照る月並と詠ぜしハ月のてるといふ心にてハあらず 睦月より葉月まで正月二月三月と月並をかぞふれバ 今宵ぞ秋の最中なりけりとよミ得しハあつぱれ秀逸 照るといふ字ハゑんごにて照ウ月ハじゆく字にあらず 但しハ又高貞にあやまりばしござるかナ ■サそれハ ●此意をもつて塩冶がいゑに伝来せし一軸の文字ハ則松の月 国師の正筆紛れござらぬ 智者も千意に一しつと文武にとミたる執事なれどもいさゝか此義ハ御せんさくの誤り今一応も再おうも御けんりよめぐらしお目がね願ひ奉りまする」。