歌川国貞による浮世絵「「羽生の与右衛門 市川団十郎」」

Utagawa Kunisada, 歌川国貞 (国貞〈1〉)による浮世絵「「羽生の与右衛門 市川団十郎」」

作者:歌川国貞

作品名:「羽生の与右衛門 市川団十郎」

制作年:1813

詳細:詳細情報...

情報源:演劇博物館デジタル
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説明:

本図と組になる二枚目の絵が、MAK(ウィーン国立工芸美術館)にある。K.I.10714http://sammlungen.mak.at/maksdbweb/servlet/detail.state?obj_id=144&obj_index=48&returnstate=sammlung二枚目には尾上松緑扮するかさねの亡霊が描かれることから、松緑、団十郎の出勤状況、役名、落款より文化十年の興行とした。団十郎扮する与右衛門と松緑のかさねが出会うのは七幕目の羽生村の場となる。絵本、辻に挿絵が載っており、焚き火からかさねの亡霊が登場する構図になる。本作品には台帳は残っていないが、関連が深いとされる合巻『会談三組盃』の22ウ23オ、与右衛門が累の弔いのために、魂棚をつくり、門口に迎火を焚くと、中から累の怨霊が現れるという場面に該当するかと思われる。(参考文献:桑野あさひ「合巻『会談三組盃』と歌舞伎『累渕扨其後』−趣向の共通性をめぐって−」二〇〇七年三月、「武蔵文化論叢」7号) 評判記:「八月十五日より市村座にて祐念和尚二役与右衛門評よく大当り」(文化十一年正月刊『役者繁栄話』)とある。日付は役割番付に拠った。

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