絵師: 歌川国貞
作品名: 「幸蔵 尾上菊五郎」
日付: 1835
詳細: 詳細情報...
情報源:
演劇博物館デジタル
浮世絵（全 46,279 件）を表示...
画題等:
絵本番付に場立は記されておらず、宿場名がそれに変わる。場名は『未翻刻戯曲集14 梅初春五十三駅』（国立劇場上演資料集497別冊付録。天保12年3月角の芝居における再演台本）の該当幕から採った。この場面は二つの筋から構成される。一つは、幸蔵実は義高が、範頼に荷担する石塚玄蕃（冠十郎）に撃たれる筋、二つ目は、大姫が入った葛籠を追う石井家の若徒藤兵衛が追手に殺害され、伝吉がそこに行き会う筋。台本および絵本番付では、川越しを見せるのは幸蔵と玄蕃で、藤兵衛と伝吉は嶋田の川岸のみに登場することから、予定稿と思われる。 辻「稲葉幸蔵実ハ清水の冠者義高」役割「盗賊稲葉幸蔵実ハ清水の冠者義高」。台本「菊五郎、黒羽二重一ッ着、浪人者の拵、義高にて、種が嶋を持、出て」「舞台下の方より、菊五郎、以前の形にて連台に乗り、川越四人、かつぎ出て来る」。上手から連台に乗って登場する玄蕃と舞台中央で行き違い、川岸で玄蕃に足を撃たれる。扮装は絵本番付および台本と一致するが、画中には鉄砲が描かれていない。
