歌川豊国による浮世絵「「寺西閑心 尾上栄三郎」」

Utagawa Toyokuni I, 歌川豊国 (豊国〈1〉)による浮世絵「「寺西閑心 尾上栄三郎」」

作者:歌川豊国

作品名:「寺西閑心 尾上栄三郎」

制作年:1809

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情報源:演劇博物館デジタル
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説明:

絵本・辻番付共に台帳によると、権八が探し求める、「神妙剣」の一巻めぐっての閑心とのやりとりの場面と類推できる。よって九幕目の花川戸の場面とした。参考図001-0330にはその場面の直前の場面が描かれており、台帳の「助八は返り打にならんといふ心、権八はさやの侭にてあしらふ立廻り(…略…)奥より閑心つか/\と出て、この内へは入、有あふつい立を真中へしゃんと置、」というところに合致するが、直後の場面に相当する本図では半四郎勤める権八は刀を抜いており「さやの侭にてあしらふ立廻り、」という所とかみ合っておらず、絵本の半四郎の扮装とも少し異なる。しかし他幕に候補として考えられる場面はなく、内容としては上記の九幕目の場面が最も相応すると考える。なお、九幕目は半四郎の病気回復を待って五月に追幕での興行となったため五月とした(辻番付参照)。 役割「寺西閑心」。

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