絵師: 歌川国貞
作品名: 「笹の権三 市川団十郎」
日付: 1825
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情報源:
演劇博物館デジタル
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画題等:
本配役での上演は文政8年正月中村座「御国入曽我中村」と同じものであるが、本図に該当する場面は見当たらない。小林の朝比奈は第二番目には登場せず、また台帳で確認する限り八重梅は傾城という設定ではないため、実際の上演からははずれた図であるといえる。「御国入曽我中村」は正月15日よりの興行だが、2月20日から第二番目三幕め、大切が追加されている(辻番及び絵番参照)。二階での立ち回りという点と場面に登場する役者が共通するため、本図は追加幕の予定稿ヵ。ただし、台帳ではこの場面では中村伝九郎は篭ぼろ買中の郷の助八を演じている。この場面では、助八は幸四郎演じる権兵衛と立ち回りの末、殺される。また、八重梅は若衆姿で登場し、権三と小紫の二人は捕人と二階で立ち回りを演じる。 役番・辻番「大江の家中笹野権三」