絵師: 歌川国貞
作品名: 「千原十三 中村歌右衛門」
日付: 1840
詳細: 詳細情報...
情報源:
演劇博物館デジタル
浮世絵(全 46,279 件)を表示...
画題等:
「 磯鵆成渡讐 」の絵本番付には該当する場面がない。絵本番付では紫若が登場するのは三幕目のみだが、羽左衛門がいない。羽左衛門の扮装が近いのは五幕目だが、紫若が登場していない。1枚目歌右衛門の役名が画中では「千原十三」としているところを、辻・役割では千原十左衛門になっており、2枚目紫若の役名も画中では「十左衛門妾おきく」であるところを、辻番付では十左衛門女房おしづ、役割では十郎兵衛女房お弓としている。場立・役名の齟齬から本図は予定稿であると考えたい。紫若は当時評判記に「とかく多病には皆一座の衆中が困りはて升」「わしがくるたび病気/\と幕をまつたりかわりをさせたり久しいものだ」(天保12年刊『役者舞台扇』)と評されるように病気がちでたびたび休座することもあったようである。彼の病気が理由で役割が変更されたという可能性がある。