歌川豊国: 「纜をとく求誓の船 浮名旅黄泉同行」 - 演劇博物館デジタル

絵師: 歌川豊国

作品名: 「纜をとく求誓の船 浮名旅黄泉同行」

日付: 1812

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情報源: 演劇博物館デジタル
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画題等:

「作者 三馬門人 匠亭三七述」の道行文あり。「.終<つひ>にゆく.道<みち>とはかねてきく.蝶<てう>の かれ.野<の>にたてる.鐶菊<くはんぎく>に .霜<しも>ときえたるふたりつれ 路出「うつりかはるは.世<よ>のならひ ほんにきのふのから子わげ .田舎娘<いなかむすめ>のさかりをも あらしにちらすいぢらしさ 訥出「.手<て>とり/\とよばれたる その.関取<せきとり>もやまひには かたれぬものかいつとなく 床に月見の.秋<あき>.過<すき>て 冬という.字<じ>に.糸<いと>へんを そへて終とよむもかし 「ありし世の ひの木.舞台<ぶたい>にひきかえて .蓮<はす>のうてなのちわごとに つめりしあともむらさきの .雲<くも>となりてはなみだの.雨<あめ> しつぽりぬるゝあい/\かさ さすや.手向<たむけ>のしきみのはな いまはしきみといふならん 訥コトハ「コリヤわしがやまひを.苦<く>にしがつひぜん.狂言<きやうげん>まで ぬしに口上いわりやうもの 「いまはたがひにかげうすき .年<とし>もにあふためをとづれ おもひいだせばすぎし.比<ころ> おまなして .茶<ちや>だちしほだちなせしのも かへつてそちが.病<やまひ>となり アヽおもへは/\みなわしゆへ 路「サイナアたとへこの.身<み>はどふなるとも おまへの.病気<びやうき>をほんふくさせ .御<ご>ひゐき様へいま.一度<いちど> おめみへさんしたことならば わたしがつひぜん.狂言<きやうげん>までぬしに口上いわりやうもの「いまはたがひにかげうすき.年<とし>もにあふためをとづれおもひいだせばすぎし.頃<ころ>おまえニ二世とちぎりしは たてしきせうも.三味<さみ>せんの うらにあらはす.五大力<ごだいりき>「ほとけの.御名<みな>にゑんあらば みちびきたまへあの世へと たどり/\て.死出<しで>の.旅<たび> ゆくてにさけるくはん.菊<きく>に とまる.胡蝶<こてう>のゆめさへも .浮世<うきよ>のゆめかたまの.緒<を>の かえらぬ.道<みち>におもむくは あはれなりけるしだいなり」

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