絵師: 歌川国貞
作品名: 「此下東吉 中村歌右衛門」
日付: 1815
詳細: 詳細情報...
情報源:
演劇博物館デジタル
浮世絵(全 46,279 件)を表示...
画題等:
同じ絵柄の100-5634には、「大坂にて角の芝居大当り/\」と画中文字があり、落款の上には本図と同じく「江戸」とついている。歌右衛門は文化12年5月に中村座で同じ役を演じているが、江戸での販売を第一義としていれば、落款に「江戸」と付ける必要性はない。つまり、歌右衛門の上洛前に上方に持ち込まれることを前提として本図が作られ、大坂興行時に「大坂にて」の文字を入れた100-5634が作られたのではないかと考えられる。本図と同じ絵柄で「大坂にて…」のない作品が『浮世絵 江戸歌舞伎の世界展 国貞を中心に』の図38に掲載されているが、その解説では、文化12年5月中村座の興行とされつつも、文化13年の大坂での興行に向けて準備された可能性も指摘されている。